「プロのためのLinuxシステム・10年効く技術」を超絶おすすめいたします

プロのためのLinuxシステム・10年効く技術

ウェブオペレーションという言葉が一般的になってきた今日、
Linux上で様々なソフトウェアを駆使し、多種多様なウェブサービスが次々と生まれ
その産まれた様々なサービスを、陰ながら支えるエンジニアも増えてきました。

ウェブオペレーションエンジニアとか、インフラエンジニアとか
サーバエンジニアとか、色々と呼称はあるかとは思いますが
日常的にLinuxを扱う人は、本書籍はマストアイテムです。

「はじめて読む486」、「はじめて読む8086」などを読み
どうやってノイマン型コンピュータが動いているのか
メモリの仕組みはどうなっているのか、HDDにどうやってデータを
書き込んでいるのか、工学系の知識が足りないながら調べたりもしましたが
この書籍があれば、深い知識の森を迷うことなく、整備された美しい一歩の道を、
Linuxの知識へと続く道を歩いていくことができます。

第1章 知らないと損するぞ! 押さえておきたいLinux内部構造

この第1章だけで、本書籍を購入した価値がありました。
LinuxはどのようにしてCPU、メモリ、HDDを利用し、
データを扱っているのか、必要最低限の情報をわかりやすく
完結に記載されています。

記載されている以上深い情報を知るなら、他の書籍、
またはソースコードで確認すれば良い。

第2章 仮想化でここまでできるインフラ環境構築

KVM自宅サーバ内に子サーバをつくり
HA環境や自宅ネットワークを構築して勉強するための
下地作りとして参考になります。
ただしbindは使わない方が良いかと。

第3章 10番勝負! 自作スクリプトでコマンド活用

shell scriptマイスターになるのも良いですが
最近Ops系ツールが良く生まれるRuby
サーバサイドプログラムが豊富なPerlPython
スクリプトを書くのをおすすめします。

本書籍ではPerlを扱っているので
試して打って、自分の好きな言語で書き換えてみて
色々試してみるきっかけになるかと。

第4章 最後の砦! カーネルソースを読む

ここでカーネルソースの読み方まで教えてくれて
本章まで来ると
「親切な幼馴染のお兄さんが実はエンジニアで、
手取り足取りきっかけづくりに強力してくれている」
という妄想の世界に突入していきます。


第5章 一歩先を行く! RHEL6新機能の総まとめ

そして最終章として、RedHatのバージョン6について
anacron、Upstart、cgroupsの説明などがわかりやすくされていて
涙なしで終わることなどできるはずがありません。
「兄ちゃん、RHEL6から採用されたTicklessカーネルについても教えてよ!」
「気付かないのか?お前はもう自分で調べることができる力を手に入れているんだよ」
「!!?」

ということで、パソコンなんてこの仕事をするまで知らなかったよー、
プログラムはそこそこわかるけどLinuxとかはよくわからないなー。
本当に自分はLinuxのことを知っているのだろうか、
という方へ、是非ともおすすめしたい書籍でございます。


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